ヴェルサイユ宮殿公園内にある 大トリアノン宮殿(le Grand Trianon)大トリアノン宮殿(le Grand Trianon)大トリアノン宮殿での

フロラ

ヴェルサイユの大トリアノン宮殿にある、ジャン・ジューヴェネ、《フロラとゼフィルス》絵画
《フロラとゼフィルス》。フロラに花の連なりの籠を差し出すゼフィルス「貴女に女神よ、花の主権を」、『祭暦』、第五巻、212行。

大トリアノン宮殿(le Grand Trianon)大トリアノン宮殿(le Grand Trianon)大トリアノン宮殿 (新しいタブで開きます)に展示されているジャン(Jean)・ジューヴネ(JOUVENET)ジャン・ジューヴネ(Jean JOUVENET)ジャン・ジューヴネ (新しいタブで開きます)が描いた絵画《フロラ(Flore)と(et)ゼフィルス(Zéphyr)フロラとゼフィルス(Flore et Zéphyr)フロラとゼフィルス》が涼みの間(le Salon Frais)涼みの間(le Salon Frais)涼みの間で見られます。

川沿いで、花の冠をかぶせようとしているひとりの天使や身を清めている妖精(ニンフ)妖精(ニンフ)妖精たち (新しいタブで開きます)が近くに、何ともいえない春が漂う雰囲気の中で、西の微(そよ)風(かぜ)微風(そよかぜ)微風であり、羽の付いている男性ゼフィルス(Zephyrus)ゼフィルス(Zephyrus)ゼフィルスは、美しい女の人、フロラ(Flora)フロラ(Flora)フロラに花の籠を差し出しています。

この部屋のために (新しいタブで開きます)にルイ(Louis)十四世(quatorze)ルイ十四世(Louis quatorze)ルイ十四世 (新しいタブで開きます)に注文されたこの絵画は、ローマの詩人オウィディウス(Ovidius)オウィディウス(Ovidius)オウィディウス (新しいタブで開きます)が著わした『祭暦(Fasti)祭暦(Fasti)祭暦 (新しいタブで開きます)』にある記述から知られています。

祭暦 (新しいタブで開きます)において、オウィディウス (新しいタブで開きます)がローマ暦(こよみ)暦(こよみ)暦 (新しいタブで開きます)を季節に応じて、天文や農事に関する行事や祭りを描きながら、自らを暦を司る司祭として自己言及し、あれこれ語るため、神々に直接お話を聞くという文学的仕掛けが用いられています。

フロラが登場するこの第五巻にあたり、を扱った以下の箇所でも、オウィディウス (新しいタブで開きます)が女神に直接話しかけながら、183行目から192行目までが該当します。

彼はまず彼女自身と彼女を記念するとに行なわれるフロラリア(Floralia)フロラリア(Floralia)フロラリア祭りについて情報を求めます。

絵画で表されている場面と直接的な関係が視覚的に見えないのに、女神の魅力と神秘の意義、またジャン・ジューヴネ (新しいタブで開きます)の表現をより深く理解するのに役立ちます。

それで、フロラは、答えとして、自分をクロリス(Chloris)クロリス(Chloris)クロリスと名乗る至福者たちの島出身、ゼフィルスを戸惑う美しさを持つ妖精(ニンフ)妖精(ニンフ)妖精 (新しいタブで開きます)のひとりとして同一視しながら、自分を紹介しています。

彼は彼女を誘拐して、妻として迎え、女神として花の主権を与えられたことも193行から222行までに語られていると同時に、フロラが伝統的に、春、美しさ、活気に満ちたホラ(Hora)ホラ(Hora)ホラ神女たちとカリス(Charis)カリス(Charis)カリス神女たちに囲まれている姿が描かれています。

『祭暦(Fasti)祭暦(Fasti)祭暦』において《フロラとゼフィルス》

183 「お花のお母さま、来て下され、喜ばしい遊びであなたを喜ばせましょう。

花の母なる女神よ、おいで下さい。

愉快な祭りでお祝いしましょう。

私はあなたを歌うときを先月から遅らせていました。

185 あなたの祝祭がアプリリウス(Aprilius)アプリリウス(Aprilius)アプリリウス月に始まってマイユス(Maius)マイユス(Maius)マイユス月にまで及ぶからです。

先の月では月の終わり際に、のちの月では月の始まりとともに、あなたの祝祭があります。

月と月の境があなたのためにあり、あなたに捧げられているのですから、2つの月のどちらもあなたを讃えるにふさわしいのです。

189 競技も、観客席の喝采(かっさい)喝采(かっさい)喝采が決める勝利の冠も今月のことですから、この歌のことですから、この歌も競技場の催しと進行を同じくしましょう。

どうか、あなたがどのような女神か、御自身で教えて下さい。ひとびとの考えは当てになりません。御自分の名前を説明されるのはあなた御自身が最適ですから」

193 このようにわたしが申しますと、私の問いに女神はこう答えました。

女神が話すと、口からは涼しい薔(ば)薇(ら)薔薇(ばら)薔薇の息(い)吹(ぶき)息吹(いぶき)息吹が洩れました。

195 「いままでこそフロラと呼ばれる私も、かつてはクロリスと呼ばれていました。

私の名前にあるギリシャの字がラテン語での発音によって害われることになって、私は、至福者たちが昔暮らしたといわれている恵まれ諸島の妖精(ニンフ)妖精(ニンフ)妖精の一人でした。

私の容姿がどのようなものであったかなど、おこがましくてとても話せませんが、母が神様の婿殿を見つけて下さったのはこの容姿のためでした。

201 春のこと、そぞろ歩きをしている私がゼフィルスの目に留まりました。

私は引き返そうとしました。

が、ゼフィルスは追いかけて来ます。

私は逃げます。

けれども、あちらの力のほうが強いうえに、兄弟のボレアス(Boreas)ボレアス(Boreas)ボレアスの前例があるので、娘をさらうのは天下御免であったのです。

ボレアスはなんとエレクテウス(Erechtheus)エレクテウス(Erechtheus)エレクテウスの家から獲物を持ち去ったのでした。

205 とはいえ、力ずくでしたことの償いに、彼は私に正妻の名をくれました。

今この結婚に私はなんの不平もありません。

私はいつも春を謳(おう)歌(か)謳歌(おうか)謳歌しています。

いつでも一年でもっとも輝かしい季節、木々には葉が繋がり、大地はいつも牧草におおわれています。

そして野には私の婚資である実り豊かな庭があります。

210 そよ風が育(はぐく)育(はぐく)育み、泉から湧く澄み切った水が灌(かん)漑(がい)灌漑(かんがい)灌漑しています。

212 私の夫はこの庭を優雅な花で満たし、

「貴女に女神よ、花の主権を」と言ってくれました。

何度も私は、いったい何色あるのかと、並んだ花を数えたいと思いましたが、出来ませんでした。

数が及ばないほどたくさんだったのです。

215 朝露の滴が葉からこぼれ落ち、色とりどりの草花が陽の光に温められるや、ただちに彩(いろどり)彩(いろどり)彩鮮やかな衣を身にまとった季節神女ホラたちが集まり、私からの寄付を籠に摘んでゆきます。

220 それにすぐさま優雅の神女カリスたちも加わって、冠を編み、編んだ冠を自分の神々しい髪に結ぼうとします」

オウィディウス、『祭暦』、第五巻、183行から220行までより

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